カナダ/トロントでの出産・育児体験記

駐在妻ブログ。トロントでの出産・育児体験を書いています。

【日本とカナダの出産の違い】ミッドワイフ

ミッドワイフとドクター(病院)の違い

私や主人の周りでカナダで出産した人はみんな病院だったため、出産=病院という認識でしたが、実はカナダではミッドワイフという助産師さんによる出産も人気なんです。ミッドワイフとドクターの違いは①出産費用、②妊婦検診、③出産場所・出産方法、④産後のケアです。


①出産費用

OHIPを持っている人は関係ないですが(OHIPをもっていれば出産費用は無料です)、私のようにカナダに来たばかりでまだOHIPを取得できていない場合、OHIPを取得するまでの病院での妊婦検診費用は自費になります。しかし、ミッドワイフはOHIPを取得していない人でも無料でサービスを受けることができます。

②妊婦検診

病院での妊婦検診は予約時間に行っても1時間~2時間ほど待たされ、体重測定・血圧測定・赤ちゃんの心拍確認後、ドクターとの面談はわずか5分程度。基本的になにか問題があったり、こちらから質問しなければ一瞬で終わります。しかし、ミッドワイフの場合は毎回30分~1時間程度しっかり時間をとってくれます。その時の妊娠週数に合わせてのアドバイスだったり、陣痛が起きた時や出産時の心構え的なことなども教えてくれました。

③出産場所・出産方法

病院の場合は当然ながら選択肢は病院以外ありませんが、ミッドワイフの場合は自宅、バースセンター、提携先病院の3か所から選ぶことができます。バースセンターとは、出産専用施設で、利用するにはバースセンターと提携しているミッドワイフのところに妊婦検診に通っていることが条件です。
ちなみにミッドワイフを選択した場合も無痛分娩を選択できますが、その場合は提携先病院での出産となります。自宅出産、バースセンターでの出産は自然分娩のみで、陣痛促進剤や帝王切開が必要な場合は提携先病院に行くことになります。

④産後のケア

病院での出産の場合、1泊2日(病院によっては2泊3日)で退院となり、その数日後にママの検診や赤ちゃんの検診に外出しなくてはいけません。また、日本のように授乳や沐浴指導なども積極的に行ってくれません(病院によっては入院中に授乳講座があったり、看護師さんに聞けば教えてくれるところもあるそうですが、個人個人に手厚いサポートというのはないようです)。しかし、ミッドワイフの場合は産後6週間までお世話をしてくれます。しかも産後間もない時期は自宅に来てくれて、授乳や沐浴の仕方も丁寧に教えてくれます。また、赤ちゃんのことで困ったことや不安なことがあれば24時間いつでも電話で聞くことができるので安心です。

 

カナダに来たときは当然に病院で出産するつもりだったのですが、妊婦検診や産後のケアなど出産が初めての私にとってはミッドワイフにお世話になる方がメリットが大きいなと思い、ミッドワイフも検討し始めました。

ただし、ミッドワイフはとても人気で基本的に妊娠が判明してからすぐにお願いしないと空きがないそうです。その場合はWaiting listに登録して順番待ちをするようです。
私の場合、ミッドワイフにお願いしようかなと思ったのが妊娠35週だったので正直ダメ元でしたが、ドクターに提携先のミッドワイフを2か所教えてもらい連絡したところ2か所ともたまたま空きがあるとのことで両方のミッドワイフと初回面談をさせてもらいました。
最終的にはCommunity Midwives of Torontoにお世話になることに。担当助産師さんは明るくて包容力があって笑顔が素敵な、とても分かりやすい丁寧な英語を話してくれるヒラリーさんという方。今となってはヒラリーさんなくしては乗り越えられなかった・・・