カナダ/トロントでの出産・育児体験記

駐在妻ブログ。トロントでの出産・育児体験を書いています。

【日本とカナダの出産の違い】新生児聴覚スクリーニング(Infant Hearing Screening)

新生児聴覚スクリーニング(Infant Hearing Screening)

日本でもある新生児聴覚スクリーニングはカナダでも無料で実施されています。
産後1日目にミッドワイフが家に来てくれた時に案内を受けました。病院で出産すると退院までに検査を受けれる病院もあるそうですが、私はバースセンターでの出産だったので、後日検査となりました。

検査は生まれてから2か月以内に受けるようですが、できるだけ早く受けた方が良いと言われたので、産後1週間くらいのときに受けに行きました。
Infant Hearing Screening Clinicというところで検査を受けれるとのことで、家から一番近いところを予約しました。

検査当日、娘をカーシートに乗せてUberでクリニックへ。娘は爆睡していて、カーシートに乗せたまま検査を受けさせてもらえました。片耳ずつ耳に器械をあてて音を聞かせて、鼓膜が反応しているかで耳が聞こえているか調べているようでした。両耳合わせて5分程度で検査終了。検査結果はその場で教えてもらえて、無事問題なしとのこと。検査結果はシステムに残してくれてミッドワイフにも共有してくれたようです。

ちなみにこの検査、赤ちゃんが泣いていると正確に検査できないので寝ているときがベストとのこと。私は家を出る前に授乳とおむつ替えをしていったので、その後の車の揺れもあってかずっと爆睡してくれていたので助かりました。

 

トロント/1歳の娘がコロナになりました

娘がコロナに感染しました

娘のデイケアでもコロナの感染者がちょこちょこ出てきて、これはいつ感染してもおかしくないねと夫と話していたら、ついに娘、コロナに感染してしまいました。

週末の夜寝る前に娘のふとんをかけなおす際に、いつも通りおでこにちゅーをしたら、ん?いつもより熱い気がする・・・おでこで測れる体温計で熱を測ってみたら、37.4度と微妙な体温。。。娘の平熱は高く、37.2度くらいはいつものことなので、熱が出ているのか判断が難しいところ。鼻水や咳もないし、食欲もあってよく遊んでいたので病気とは思えず。その日は寒い日で暖房をかけていて部屋がだいぶ暑くなっていたので、そのせいかな?ととりあえず様子をみることに。

翌朝、いつも通り早起きな娘に起こされ、熱を測ってみると36.6度と下がっていたので、あぁやっぱり部屋が暑かったんだなぁと思い一安心し、デイケアへ。
しかしその日は娘のクラスで数人のコロナ感染者がでたとの連絡があったため、帰宅後事前に買っておいた抗原検査キットで念のために検査をしました。
ポジティブのところを通過してネガティブのところに線がでたので、よかった一安心と思い、娘と戯れていたところに夫がやって来て、テーブルに置いていた検査キットをみて一言。「やばい、ポジティブに線入ってるよ。」と衝撃な言葉が・・・!!急いでみてみると確かに線がある・・・

やっぱり昨日のは熱だったのか・・・。まぁクラスに何人もコロナの子がいて一日中一緒に遊んでいれば感染もしますよね。。

幸いなことにその後熱が出ることもなく、咳や鼻水、食欲不振なんかの症状も一切なく本人はいたって元気いっぱい!とはいえ自己隔離が必要なので5日間デイケアをお休みしました。本人は元気だからデイケアに行きたいし、お外で遊びたいのに家からも一歩もでれない日々で娘はストレスマックスで可哀そうでしたが、ママもかなりしんどかったです・・

そしてなにより心配だったのは家庭内感染。なにせ、熱が出た夜は夫も私も娘と同じ部屋で一緒に寝ていたので、これは確実に感染してしまったのでは・・・と不安でしたが。でも抗原検査キットで調べたところ2人とも陰性。

ちなみに妊婦さんはコロナの症状が何かあればオンタリオ州のHPに記載されている病院でPCR検査を受けることができます。私は鼻水が少し出ていたので、それを理由に翌日PCR検査を受けに行きました。抗原検査キットでは陰性だったものの、妊婦はコロナ感染すると重症化しやすいと聞くので念には念をということで。


結果は陰性で本当に安心しました。ブースター接種してから私も夫も2週間が経っていたので抗体ができていたのかな?
それでも自己隔離期間は感染予防を徹底しました。

  • 娘と同じ空間にいるときはマスク着用(マスクは不織布と布マスクを2重で着用)
  • 食事は夫婦交代で夫の仕事部屋で食べる(娘のいるところではマスクを外さない)
  • 定期的な換気を実施(窓は全部屋全開&換気扇オン)
  • 娘と遊ぶ以外のことをやるときは除菌徹底(除菌ジェルをテーブルに完備し、とにかくこまめに除菌しました)

娘をどこかの部屋に隔離できるのが一番いいのですが、まだ1歳(とはいってももうすぐ2歳)なのでなかなか1つの部屋でじっとしていることはできないので、とにかく何をするときもマスクを着けるようにしていました。マスクを外していたのはご飯食べるときと自分たちがお風呂入るときくらいで、娘をお風呂に入れるときでさえマスクは着用していました。

結果、予防対策のおかげかワクチンのおかげかはわかりませんが、家族内感染することなく娘の自己隔離期間が終わりました。

コロナは本当に身近なものになっています。気を付けましょう!

トロント/妊婦のコロナワクチンについて

妊婦さんってコロナのワクチン打って大丈夫なの?

第1子出産のタイミングでトロントのロックダウンがスタート。そのままコロナが収束しないまま第2子を妊娠しました。

1回目、2回目のコロナワクチンは妊娠する前に接種していたので何も心配していなかったのですが、悩んだのはブースター接種を受けるか受けないか。
特に私は2回目にモデルナのワクチンを打った際に38度を超える熱を出したこともあり、妊婦でこの高熱はつらいなぁというのと、そんな強いワクチンを打って赤ちゃんに影響はないの?という不安もあり、打つのをためらっていました。

とはいえそんなこんなしていたら、オミクロン株でコロナ感染者が急増。これまで少しでもコロナの症状があればすぐにPCR検査を受けれていたのも、検査基準が厳しくなり簡単に受けれなくなってしまいました。
周りでも知り合いでコロナに感染する人が増えてきたり、娘がデイケアに行っていることもあり、いつ感染してもおかしくない状況でもあったので、ミッドワイフに相談してみました。

そして、結論としては打たないリスクの方が高いと思い、ブースター接種をすることにしました。ミッドワイフから言われたのは以下の内容です。

  • 現時点ではブースターを含め妊婦さんがワクチン接種が直接的な原因による早産や流産の報告はない
  • 妊婦さんがコロナに感染した場合の重症化率が高い(カナダに限らず世界的な統計)
  • ワクチンを打てない年齢の子どもからの家庭内感染の可能性
  • 妊婦さんはそもそも免疫力が落ちているので、コロナに限らず病気になりやすい体質になっている

ミッドワイフ個人としては上記の理由からブースターを打つことをお勧めするとのことでした。ちなみにミッドワイフはすでにブースター接種済みでした。

確かに娘のデイケアでもコロナの陽性者が何人か出てきているので、他人ごとではないなぁと思ったのと、やっぱりコロナに感染することによるリスクの方が怖いなと思い夫とも相談の上接種することに決めました。

コロナのブースター接種の予約はオンタリオ州のサイトもしくは薬局でできますが、個人的にはオンタリオ州のサイトの方がおススメです。薬局の方はwaiting listに登録の上、薬局からの連絡待ちになるのでいつ打てるかわかりません。オンタリオ州のサイトの方では翌日には予約ができました。

ただし、オンタリオ州の方ではワクチンの種類は選べないため、当日ワクチンの種類を知ることになります。私のときはモデルナでした。どうしてもファイザーがいいとかモデルナがいいとかワクチンの種類にこだわりがあるのであれば、登録の際にワクチンの種類が選べるので薬局の方がいいかもしれません。私の知り合いは登録して3週間しても何の音沙汰もないと言っていましたが・・・

1日でも早く接種したいということであればオンタリオ州のサイトがおススメです!

covid-19.ontario.ca

 

あ、気になる副作用ですが、筋肉痛以外ありませんでした!モデルナのブースターは1、2回目の半量だからかもしれません。逆にブースターでファイザーを打った人たちはことごとく高熱を出していました。1、2回目のファイザーではそんなに副作用でていなかったのに不思議・・・

【日本とカナダの出産の違い】乳腺炎になりました

カナダで乳腺炎になりました

産後すぐから母乳もよく出てくれていて、ベビちゃんもよく母乳を飲んでくれました。面倒くさがりな私は人肌にミルクを温めたり、哺乳瓶消毒したりという手間がかからず大助かり!ありがたいなぁと思いながら油断していた産後1ヵ月頃。


うん?なんか右の胸がちょっと痛い?と違和感を感じました。先輩ママからもよく乳腺炎の話を聞いていたので、もしや乳腺炎!?と思ったものの、触ってみても硬くないし、熱も出てない。勘違いかな?といつも通り過ごしているとだんだん痛みが強くなってきました。改めて触ってみるとなんだかちょっと熱を持っている感じで熱くて少し硬い気が・・・そうこうしているうちにどんどん痛みが強くなり、痛いところにしこりのようなものができていました。さらに熱を測ってみるとなんと38.7度と高熱!!


これは明らかに乳腺炎になってしまったなぁと思いながら、ミッドワイフに電話をしました。
症状を説明したところ、やはり乳腺炎とのことで抗生剤を処方してもらえることになりました。処方されたのはCephalexin500mg(セファレキシン)。調べてみると日本でも乳腺炎になると同じものが処方されているみたいですね。

ちなみに日本と違ってカナダのすごいところは、この電話の相談(診察?)で薬が処方してもらえること!しかも自分の家の近くのドラッグストアにミッドワイフが直接電話して手続きしてくれるので、こちらは取りに行けばいいだけというなんとも素敵システム。私の場合徒歩3分くらいのところにあるshoppersの住所を伝えたところ、ミッドワイフとの電話の30分後くらいにshoppersの薬剤師さんから確認の電話がきて、30分後以降ならいつでも取りに来てくださいと言ってもらえました。夫に取りに行ってもらい、薬を飲んで2日後にはすっかり回復しました。

ついでに乳腺炎になったときの対処法&予防について色々とご指導いただきました!

・水分をたくさんとる

・寝る(とにかく少しでも横になって体を休める)

・授乳間隔を気にせずとにかく赤ちゃんに吸ってもらう

・痛みが強い場合は、AdvilとTylenolを飲む(両方一緒に飲んでOK)

・痛みのあるところは冷やすのも効果的(母乳をつくってしまうので温めるのはNG)

・Lecithin(レシチン)を飲む

 

レシチンとはサプリメントの1種で、海外では乳腺炎予防に推奨されているそうです。レシチンは脂肪を乳化する作用があるそうで、血液をサラサラにしてくれるので母乳がつまりにくくなるそうです。
おすすめされたレシチンを飲んでからは乳腺炎になることはなくなりました!

 

余談ですが、これもしかして乳腺炎かも?というちょっとした違和感を感じた時(胸がちょっと痛いとかしこりみたいのがあるとか)は、葛根湯を飲むと良いそうです。
カナダでは葛根湯は簡単には手に入らないので日本から取り寄せておくと安心かもしれません!

【日本とカナダの出産の違い】産後1日目

産後1日目

日本のように産後1週間ほど病院で看護師さんたちのサポートを受けながら体の回復と赤ちゃんのお世話・・・というわけにもいかず、翌日から怒涛の育児が始まります。
しかし出産の翌日は、ミッドワイフが家に来てくれて赤ちゃんの様子やママの体の具合などもしっかり診てくれます。ここが産科医ではなくミッドワイフを選ぶことの大きなメリットの1つです。産科医ではこういったケアは全くないので、家にまできてサポートしてもらえるのはとてもありがたいですよね。
お風呂の入れ方や授乳の仕方、抱っこの仕方やおすすめのおくるみの巻き方などいろんなことを教えてくれます。パパママ学級みたいなものに参加していなかったので、夫も一緒に学べたのはとてもよかったなぁと思います。

ミッドワイフは産後6週間までサポートしてくれます。ちょうど私の出産後、コロナでロックダウンが始まってしまった関係で、訪問回数は減ってしまいましたが、通常だと産後3日は毎日来てくれるそうです。私の時は産後6週間までの間に3回家に来てくれて、最後の1回はミッドワイフのオフィスに赤ちゃんを連れて行きました。もちろん産後6週間までは24時間いつでも電話で相談ができるので安心です。
私も赤ちゃんのしゃっくりが止まらない!とか授乳のたびに吐き戻ししてしまう!とか全然寝ない!とか初めての育児でわからないことだらけで何度も電話しました。その度にやさしく丁寧に指導してくれて本当に心の支えでした。

ミッドワイフ卒業時には今後赤ちゃんをどこで診てもらうかを報告します。私の場合は小児科医ではなく自分のかかりつけのファミリードクターを選択しました。出産から産後のレポートをミッドワイフからファミリードクターに送ってくれます。卒業後は予防接種や定期健診はミッドワイフではなくファミリードクターになります。

【日本とカナダの出産の違い】バースセンターでの出産後の過ごし方

出産後のバースセンターでの過ごし方

無事に赤ちゃんとの初対面後、ミッドワイフがママと赤ちゃんのケアを分担して行ってくれました。ちなみにミッドワイフはチームでサポートしてくれていて、私の出産では主担当のミッドワイフ1人、サポートのミッドワイフ1人、若い研修生のような人が1人と3人体制で出産をサポートしてくれました。

赤ちゃんの体重を量ったり、体に異常がないかなど確認してくれます。その間、私のほうは裂けてしまった会陰をミッドワイフに縫ってもらっていました。
面白かったのは胎盤を見せてくれて、どこに赤ちゃんが入っていたかなど色々説明してくれたこと!多分日本だとそんなことないですよね?希望すれば持って帰れると言われましたが丁重にお断りしました。

そして会陰の処置も終わり少し落ち着いてきたところで、ミッドワイフから「赤ちゃんの名前決まってる?」と聞かれました。事前に夫と決めていた名前を伝えたところ、その場でヘルスカード申請の書類を記載してくれて、その場で保険の番号がもらえました。正式なOHIPが届くまではこの控えの紙がOHIPの代わりとして使用できるとのことでした。

ちなみにオンタリオ州では出生届を出産から30日以内に行う必要がありますが、なんとオンラインで申請ができます。夫が案内の紙をミッドワイフからもらっていました。出生届のことはまた別途記録したいと思います。

日本領事館に出生届を提出する人は、出生証明書(CERTIFICATE OF BIRTH)を領事館のHPから印刷して持参し、ミッドワイフに記載してもらうのも忘れないようにしましょう。

バースセンターで滞在できる時間は産後3時間。3時間経過すると体調に問題がない限りは退院しなくてはいけません。今回の出産では私以外バースセンターに誰もいないし、少しくらいゆっくりさせてもらえるかなーと期待したものの、残念ながら3時間後にはミッドワイフが車いすを持ってきて容赦なく退院させられました。笑

生まれたてほやほやの赤ちゃんをカーシートに乗せてUberに乗車し、真夜中に自宅へと帰りました。 その日は帰ってから私も赤ちゃんも爆睡しました。

 

 

【日本とカナダの出産の違い】バースセンターでの出産

バースセンターでの出産

私達がバースセンターに到着すると、先に到着していたミッドワイフがバスタブにお湯を溜めてくれていました。お湯に入ると痛みが和らぐからと服を脱いで入るように言われました。半信半疑で入ったところ、確かに少し楽になりました!そしてミッドワイフは夫に熱いシャワーを腰に当ててあげるようにとシャワーを手渡し、他の準備へ。
痛みは少し和らいだものの、とはいえ痛いものは痛い。少しでもシャワーが腰に当たらないと激痛が走ります。ちなみに、お湯は熱ければ熱いほど陣痛の痛みが和らぐようで、熱いお湯をあてるように夫に終始お願いしていましたが、夫曰く腰は真っ赤になっていて、自分が触ってもやけどするんじゃないかというくらい熱いお湯だったとのことです。笑 陣痛に耐えることに必死で熱さなんて感じませんでしたが、やけどしなくてよかったとつくづく思いました。

しばらくお湯につかっているとまた子宮口の確認をするとのことでベッドへ移動。子宮口8㎝と1時間ちょっとでかなり進んでいました。ここでミッドワイフが衝撃の発言『子宮口の開くスピードも速いし、これなら日付が変わる前には生まれそうだね!』と。その時、午後9時45分頃。え、待って日付が変わるまで2時間以上この痛みに耐えなきゃいけないの!?と絶望的な気持ちになりました。この時の私は、なぜ無痛分娩を選ばなかったのかと心底後悔。

その後、またお風呂につかったりベッドまで移動したりを2度ほど繰り返し、ようやく子宮口全開!『次、いきみたくなったらいきんでいいよ!』とのミッドワイフからgoサインがでました!何度かいきみ、赤ちゃんが下りてきてくれたものの、赤ちゃんの頭が大きいのと私の子宮口がかなりタイトだったようで、最後の最後で悪戦苦闘・・・赤ちゃんの頭が出たり入ったりとなかなか出てきてくれません・・・

もうこれが最後!と思い切りいきむとついに、、、、
赤ちゃん誕生!!!出てくるとすぐさま私の胸元に赤ちゃんを乗せてくれたミッドワイフ。感動して泣くことを想像していたけど、生まれたーという安心感と達成感で意外と冷静で涙は出ませんでした。笑

カナダではへその緒を家族に切らせてくれるらしく、夫がへその緒を切ってくれました。少し疲れてしまったのか若干弱弱しくも、可愛い産声を上げてくれました。

陣痛開始から3時間30分という超スピード出産で初出産を無事に終えました。