カナダ/トロントでの出産・育児体験記

駐在妻ブログ。トロントでの出産・育児体験を書いています。

【日本とカナダの出産の違い】妊婦の予防接種(Adacel/Tdap)

妊婦の予防接種ーAdacel-

カナダでの妊婦検診もスタートして一安心していたところに、ファミリードクターから近日中に来るように指示がありました。
電話をもらって数日後にファミリードクターを訪問。名前を呼ばれ看護婦さんらしき人についていったらいきなり注射を打たれそうに・・・!!
ちょっと待って、妊婦に何の注射を打とうとしているの!?と焦って看護師さんに確認したところ、Adacel(アダセル)という成人用三種混合ワクチン(Tdap)とのこと。米州では妊娠27~36週の妊婦さんに接種することが推奨されているらしい。日本でそんな話聞いたことなかったので、看護師さんに待ってもらってその場で携帯で検索。確かに妊婦が摂取しても問題なさそうだったので、看護婦さんに妊婦が摂取しても大丈夫なんだよね?と再度確認した上で打ってもらいました。

自宅に帰ってからAdacelについて調べてみました。
Adacel (アダセル)は、三種混合ワクチン(Tdap/Tetanus(破傷風)、Diphtheria(ジフテリア)、Acellular Pertussis(非細胞性百日咳))。日本では乳幼児期に定期予防接種を受けていますが、百日咳の免疫効果は4~12年で低下してしまうそうです。米州では妊娠の度に1回Tdap接種を推奨しているようです。妊婦さんが百日咳にかからないのはもちろんですが、ワクチン接種することでお母さんの百日咳抗体が胎盤を通じて赤ちゃんにも渡り、出産後しばらくの間赤ちゃんを百日咳から守ってくれるそうです。

ちなみにこの三種混合ワクチン(Tdap)ですが日本での子供用ワクチンはDPTといわれ、小文字になっているところは子供用と比べて成分の含有量が少ないらしいです。子供用のワクチンを成人に接種すると局所反応が強くなるため、量が調整されているとか。

カナダのママ友さんと話すとファミリードクターによってこの注射を打ってくれるところと打ってくれないところがあるようです。私のファミリードクターは女性でしかも妊婦さんだったので自分も打っているからということでやってくれたのかもしれません。
日本では未承認のワクチンですが、海外から輸入して取り扱っている医療機関もあるようです。妊婦さんも赤ちゃんも守ってくれるワクチンなら日本でも接種できるようになるといいですね。

 

後日、妊婦検診で産婦人科のドクターとの面談時にもAdacelをファミリードクターに打ってもらったことを報告したところ、「Perfect!」と言われました。妊婦さんに推奨している予防接種だということも再確認でき、安心しました。